PS4「信長の野望 創造 with パワーアップキット」の感想
PS4「信長の野望 創造(無印版)」の感想は以前こちらに書きました。
http://shindannin.hatenadiary.com/entry/2014/08/16/190652
今回はパワーアップキット版の感想を書きます。
いろんな要素が追加されて、ダメになった部分はほとんどないので、その点では、パワーアップキット版は、安心してプレイできると思います。
ただ、ゲームの攻略が主目的(難しい条件で天下統一とか)のプレイヤーにとっては不満もあるかも。根本的な部分「攻め続けるのがベスト」なのは、パワーアップキットになっても変わっていません。たとえ、多くの要素が追加されても、多くの大名・シナリオがプレイできても、ここが同じだと「解法は一緒でした!」ということで、すぐ飽きてしまいます。戦略の幅が広いほうが良かったと思います。
例えば、戦争しすぎることに対するペナルティーがあっても良かったと思います。ひどい一揆がおこるとか、兵が回復しないとか。そうすれば、軍事以外の選択をすべき状況も増えて、今回追加された内政面・人事の追加要素や、城の改修といった地味な要素も、もっと生きてきたと思います。
あと、バグの問題が多くありました。「会戦中のゲーム強制終了」「文字がでなくなる」「部隊の操作不能」「変なファンファーレが延々と流れる」など…。今回PC版とPS4版が同時発売で、事前にPC版でデバッグされる期間がなかったので、バグが多いだろうなぁと思ってたのですが、実際多かったです。ただ、アップデータがわりとまめで、バグの対応も早いです。PS4だと動画つきバグレポートが送信できるので、それで送って待つしかないです。
会戦
会戦キャンセル問題が解消された。 |
操作性がいまいち。 |
あまり奥の深さが感じられない。 |
会戦のチュートリアルはあるのだけど、気づかれない可能性が高い。 |
まず、無印版の一番の問題だったと思われる、会戦キャンセル問題が治ったのは大きいです。キャンセルはいまだにできるのですが、キャンセルしたあともう一回会戦をした場合、状況はそのまま引き継がれます。これは良い対応だと思いました。
操作性で気になった部分は、
- カーソルが重い
- 大会戦のキャンセル(兵が4割ぐらい無条件で減る大ペナルティ)も割と簡単で、誤爆しそうになる(実際、1回した)。
カーソルに変な重力がかかった感じで、部隊の選択が思うようにできないことがありました。アップデートで若干解消されてる気もしますが…。
新しい会戦は、無印版よりは良いです。ただ、思ったよりは工夫する余地がなく、単調な気がします。「うまく部隊を操って、寡兵で敵を打ち破った!」というのは、そんなに味わえないかもしれません。
- 索敵(敵の場所が分からない)要素はあるものの、敵はほとんど直進してくるので、「敵が意外な位置から来た。やべー」といった緊張感は全くありません。
- マップに障害物がほとんどないので、「2つのルートがあって、敵がこっちから来ると予想できるので、ここで迎え撃とう」というのもありません。(まぁ、川の戦闘はありますが、川の前にいればいいだけなので、奥深さはかんじないです…)
- 通常の会戦では、勝利条件が「敵の全滅」しかないので、まぁ、部隊が同士討ちされない程度にまとまって集中弓攻撃(狙われてる部隊は逃げる)ぐらいしか考えられないです、
- 戦法については、いろいろあり、「誘導+同士打ち」みたいなこともできるので、悪くはないです。ただ、機会は少ないかも。
軍団長
直轄領以外の金・兵糧がコントロールできるようになった。 |
軍団長でも、やはり遠くに遠征はできないので、結局軍団を解散して、1つ1つ出陣させるはめに。 |
軍団長がしゃべるのは面白い。 |
無印版だと、自分が操作できない城にたくさんの兵糧が溜まってしまい、それを本体に輸送してほしいのですが、それができないという問題がありました。わりと金・兵糧不足で悩まされるゲームなので、この修正はうれしいです。
内政
城の改修はいろいろできるけど、あまり生きない。 |
自分が生かし方に気づいてないだけかもしれません。もしそうだったらごめんなさい。城にも内政値アップとか部隊の戦闘力アップとかいろいろとメリットがあるのですが、基本的には守備の施設です。序盤は城の改修するほど金がないですし、後半なら城は強くなりますが攻めてくる兵力も大きく、それは防ぎきれないかんじです。わざと攻めさせてカウンターするといった使い方もありますが、交通の要衝でないと、生かせません。城を作るよりも、「攻撃は最大の防御」で、攻めたほうが良いんですよね…。
人事
引き抜き・不戦などが追加され、忠誠度が意味のあるものになった。 |
無印よりも敵国に武将が行ってしまうことが多くなった。 |
これは改善されたと思います。
朝廷
どんなケースでも朝廷信用100で停戦できるので、ゲームが少し簡単になった気がする。 |
断絶で「裏切りものとは手を組まない」とかになると、一切止められなくて、すごく難しい(やりがいもある)かったのですが、朝廷を使えば、結構防げます。ぼけーっとしてて、強い大名の同盟が途切れて責められたりしても、保険として使えます。
連合
関ヶ原の再現という意味では、非常に良い。 |
信用がすごい勢いで増えるので、援軍出し放題になり、ゲームがだいぶ簡単になった気がする。 |
仮に敵に連合を作られても、こちらも連合作れます。工作せずにどんどん信用が上がっていくのは大きく、援軍・同盟結び放題。連合が解散になっても、高い信用を生かしてまた連合が作れるので、ちょっと有利すぎかもしれません。
戦国伝
すばらしい。かなり渋いイベントもある。 |
これは大満足です。歴史好きの人もやりこみ系の人も、満足しそう。「慶長出羽合戦」がお気に入り。
まぁ、いろいろ不満点も書きましたが、今回無印版からですが、戦略時のAI、兵・米・金のバランスなど基本の部分はしっかりしていて、興ざめするということは少ないと思います。実際、長時間プレイしましたし、満足です。ぜひ、次回作もこんなかんじでお願いしたいです。